画像引用元 【完結編】武田竜、技術選初優勝。チャンネル初のアレができました。 チーム金閣寺チャンネル
フィギュアスケートをテレビで見れば、羽生結弦選手とそれより下位の選手とでは誰が見ても一目で上手さの違いがわかってしまいます。
それと同じように、SAJ全日本スキー技術選手権大会やその予選会の大回りターン種目の滑りを見れば、どうすれば高得点の出る滑りに見えるのかが例え素人でも大体わかるのです。
では、具体的にどうなのかについて1点挙げておきます。
この動画を音声なしで2倍速で見て下さい。
選手の中には大回転種目国体上位入賞経験者も含まれていて、本来ならもっと高得点を出せるはずなのになぜか低い選手がいます。
能力的にはどんな滑りもできるレベルなので多分単なる作戦や考え方の違いのせいでしょうが、高得点が出る滑りと一体どこが違うのか?
答えは、ターンとターンの間の直線的な部分でどれだけスピードが出ているように見えるか、又はスピード感を強く出しているか、でしょう。
つまり、滑走スピードが全体を通して平均して同じではなく、切り替え付近の直線的な部分だけが「シュン」と極端に高速になっているという事。
もっと言うと、ターンとターンの間がまるで消えている、瞬間移動している、又はワープしているように見える方が高得点になるようです。
この選手の滑りからもそれが見て取れるのではないでしょうか?
例えば4分28~38秒辺りとか。
こちらの大先生の話も大体それを裏付けていると言えそうです。
ショートターンになると状態は変わってしまいますが、 ターンとターンの間では 「空中にいるような感じとか跳んでる感じがある」と実際に言っています。↓
即ち、切り替え部分ではスキーに体重がかかっていないのです。
そこでは0(ゼロ)になるとこちらの選手も明言しています。↓
ターン弧の中でのブランコをこぐようないわゆるパンピング運動であおって加速された直後に、抵抗がまったくない一瞬を含む状態に向かってシュッポーンと紙鉄砲の玉のように放り出されるのですから、そりゃ誰が考えたってそこが最もスピードが出るでしょう。
この動画の5分50秒辺りの別の先生の説明も大体似たような意味の話かと思われます。
私はSAJのスキー指導者研修会を含めこのような話を聞く機会もないまま◯0シーズンを過ごしてしまいましたが、これだけ多くの解説動画が流れまくる世の中になれば「スキージャーナル」もやってられないのでしょう。