もしかすると信じてもらえないかも知れませんが、ハの字のプルークボーゲン(=ウエッジターン ≒スノープラウ )で連続小回り(ショート)ターンをする時に、脚部は雪面に向かって「押すだけ」という指導をスキークラブ員が受けていた時期が何年かありました。
押す「だけ」?
いやいや、 「だけ」 って事ないやろ。
小回りターンをするんだから普通は「ターンする」だろ。
ただ雪面を押すだけではターンしないし。
それに押す方向やタイミングなどもあるし、実際にそのシュプールを見てもスキー板の幅よりも斜め横に広がっている部分もあったし。
しかし、指導する人は「押すだけ」と口で言いながらクネクネと小回りターンをしていました。
言ってる事とやってる事が違っていてまるでいわゆる「禅問答」っていう奴のようで、こちらは頭の中がハテナマークで一杯だったのです。
確かそれが準指導員検定種目だったはずで、その時期の受験者等もワケがわからなかった事でしょう。
そこで変に悩まずに適当に聞き流してただお手本そっくりに物真似して滑れば合格点は出るんですけどね。
その種目はどうせ緩斜面で行なわれるのでバランスを崩す心配は少ない訳で、いかに見た通り物真似できるかが勝負だった….。
今考えるとホント馬鹿らしいわ。