SAJスキー準指導員検定を受けようとした頃、既に別のシーズンに合格していた1人のスキークラブメンバーの男性にパラレルターンの滑りを見てもらいました。
すると彼は「いいか、もっとターンを切り上げろ。」と言いました。
そういう話は他からも聞いた事はない訳でもなかったので、 「そういう物か」と思い、私は検定までずっとその通りに練習しました。
そこでちょっと感じたのは、切り上げるとターンのつなぎ目で勢いがなくなってスピードが遅くなったり止まりそうになったりして、かったるい事でした。
さて、本番では練習通りに滑りましたが、私の次に続く2人の受験者の滑りをゴール地点から見てみると、全然切り上げずにまるでダーッと斜め下に直線的に流れて来るような滑走ラインを含んだのターンを確か4回位しました。
「これはこの2人はパラレルターンは完全に落としたな(不合格だ)」と確信しました。
で、合格発表はどうだったかと言うと、私はパラレルターンを落とし全種目合計も不合格、次の2人はパラレルターン合格で確か合計も合格でした。
「全然切り上げてないのに合格?」「切り上げる事なんてどうでも良かったのか」「切り上げたのがいけなかったのか」
私の不合格の原因は滑りが下手なせいなら仕方ないし、他にもブーツのワイヤーが切れたまま滑った事などいくつか原因があるという自覚はありましたが、パラレルターンで切り上げていない2人が合格だった事は本当に予想外でショックでした。
今考えればもっとスキー雜誌やスキー教程や他のクラブ員や指導員等からも情報を得て練習すれば良かったのですが、当時はそこまで考えが及ばず要するに能力不足だったと言えます。
最近は複数の現役のトップデモやメダリストがYouTubeなどでテクニックを解説してくれて、この程度の情報は素人でもすぐ見れて便利になっています。
・・・て言うか、そもそも「ターンは半円から半円へ繋がる」という理論が違うのですが、それは別の機会に回します。