バランスと言われると機械体操の平均台のような物が最もイメージし易そうですが、実はあらゆるスポーツにバランス能力は関係します。
一般にはそれ程認識されていないのかも知れませんが、球技でもバランス能力は非常に重要です。
その中でもバランス感覚が超絶に必要なスポーツはサッカーでしょう。
例えばこの動画の1分18秒の辺です。
この人の技もただ事ではありません。
下はボールタッチ練習の動画です。
テニスと比較た場合を考えてみますと、テニスでは主に立つ事と移動する事の為に下半身=脚部を使うのに対して、サッカー(フットボール類)ではそれらに加えて片脚をボールのコントロールの為に取られてしまうのですから残った片脚でバランスを取らなければならず、しかもその片脚が短時間に入れ替わるのですから高度な能力が必要です。
つまり、本来バランスを安定させる為に使うべき脚部が他の仕事にも使われてしまうのですから、一層の高度な能力が要求されるのでしょう。
https://www.youtube.com/@REGATE
しかも予想外に動くボールに対応し敵陣の相手をかわしながら長い試合時間の間にミスを最小限に減らさなければならないのですから、かなり大変な話です。
プレー中は相手が転倒しても自分達は転倒せずにボールをキープしなければなりませんので、少なくとも不用意な転倒で自爆する訳にも行きません。
ドリブルでつないで相手の壁を突破するには相当の運動能力が必要です。
シュートを含め蹴る体勢や姿勢も傾いたり回ったりひねったりしながら曲芸になっている事もよくあります。
ですから、選手の身体機能の中に高いバランス能力が求められて当然と言えます。
バランス能力のトレーニングとしては一般的にバランスボール、バランスボード、自転車、一輪車、スラックライン、インラインスケートなどがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=msC2snZ7iOo&feature=emb_logo
その他に冬季のスキーでの小回りターン練習もバランス能力向上には効果的と思われます。
小回りターンの動画を見れば、「片足でのボディバランスを高める練習」などとの類似性が見て取れます。
スキーの場合は足がつるつると滑ってしまう中でバランスを取らなければならないので、一層の対応幅が必要です。
https://youtu.be/3GBrofTyrDshttps://youtu.be/3GBrofTyrDs
これらの動きは反復横跳びとも似ています。
これらの場合、当然ながら主に外側になった脚部で踏ん張って耐える状態になります。
参考動画 https://www.youtube.com/watch?v=J1b0-QhOskQ
更にはスキーでモーグルのように凸凹の起伏だらけのコブ斜面を滑走する練習により、一層のバランス能力アップが図れます。
https://youtu.be/polztgpr-UQhttps://youtu.be/polztgpr-UQ
もしもサッカーの能力が同等の2人の選手がいた場合、1人はスキーも上手くてもう1人はスキーで転び易いとしたら、監督はスキーも上手い方を選ぶはずです。
サッカー選手ならばスキー位はできて当然と思われている節もあるでしょう。
アウトロール・ダブルタッチなどドリブルの多くの動きにはスキーの小回りターンと同様の重心移動感覚や体軸の使い方が含まれています。
より精度の高い安定したパフォーマンスを行なう為には、幅広い対応力のある高いバランス能力を養えるスキーなどを取り入れる事は有効でしょう。
それらの運動要素に加えて水平スピン、宙返り、3D(斜め)宙返りも余裕でこなせる身体能力が必要で、トレーニング方法としてスキー・スノボも部分的に取り入れると良いはずです。
ただ、プロサッカー選手の場合は骨折等によってメンバー落ちする選手が出ると戦力低下や本人の減収になったりするリスクを考え、スキー・スノボをしない選択が取られるようです。