ＳＡＪ（全日本スキー連盟）全日本スキー技術選手権やスキー検定、モーグル大会などではコブ斜面を上手に滑り降りれなければなりません。

しかし、少し位練習した所で普通の人はなかなかレベルの高い滑りはできず、その内に年月も過ぎてしまいます。

滑れる日数が限られていると尚更です。

でも、取り敢えずスイスイ滑れれば爽快感もあり単純に楽しいのも事実です。

そこで、フェザーターンfeather turnという概念を提案します。

（もしかしたら既に存在しているかも知れませんが、こちらでは確認できていません。ただし、ボート競技では別の意味で使われています。）

一般的にはスキーで曲がる（ターンする）時はスキーを雪面にしっかり押し付けて圧をかけるようにと習う事が多いようですが、フェザーターンfeather turn は逆で、圧を極力かけないようにします。

つまり、なるべく雪面に荷重せずに体ごと浮いているようなつもりのまま連続小回りターンします。

斜面の上っ面をテレテレテレッと撫でて行く、或いはコブの頭をチョンチョンチョンとつついて行く程度にしか荷重しないようにします。

それは鳥の羽＝featherで軽く埃（ほこり）を払うようなイメージです。

物理的には体がずっと浮いたままで滑る事は不可能ですが、短時間に雪面を蹴ったりしっかり抜重したりすれば浮いている時間を長くできます。

見た目にはわかりにくいですが、そういう意識で滑るという方法です。

最も重要なポイントはスキー板を２枚同時に左右に振る大まかな中心軸を斜度に応じて適度に前傾させ、最も効率的に最小限の筋力で連続小回りターンをする事です。

つまり最も楽に簡単に疲れずに連続小回りターンができる状態＝スウィートスポットを探してそれを保ちながら進むのです。

これができると不整地コブ斜面でも速い切り返しができ、体力の消耗も比較的少ないので止まらずに長い距離を滑れます。

不整地コブ斜面のスキー滑走は、荷重を強めれば良い訳でも体重が重ければ良い訳でもありません。

それはある程度のスキー上級者ならわかっているはずです。

フェザーターンfeather turnは、水面を沈まずに走り抜ける技術と似ているかも知れません。

とにかく気持ちだけでもなるべく浮き続ける事です。

水面を走る犬➜　https://x.com/kumachari2020/status/1515914263852089344