「東大卒◯◯ckコーチが教える正しい◯ッ◯の仕方」という書籍が2023年4月23日に日本文芸社から発刊されまーーーーーーーーーーーーーーー
せん。
正しくは「東大卒キックコーチが教える本当に正しいキックの蹴り方」という書籍が発行されたのでした。
「思い通りのシュートやパスを蹴られる選手になる!」
「今日まで正しいとされていたキック理論の常識を覆す!」
などという謳い文句を表紙に連ね、定価1,870円という立派なサッカートレーニング指導書です。
その著者の顔は頼りなさそうですが、実際はそんなはずはなく、ちゃんと床屋に行っているに違いありません。
とにかく、敢えて根底の理論、考え方に絞って解説してあるとの事です。
なので本当に物凄く絞ってあって恐らくサッカー理論のほんの触り程度にとどまっているのでしょう。
例えばこの書籍ではほとんど下半身の事しか述べられていません。
(下ネタかっ!という話ではありません。)
恐らく続編かシリーズで上半身の事も解説するつもりかと予想されます。
特に一流プレーヤーのキックのインパクトの時点での上半身は、驚く程に垂直の一枚板か一枚岩の壁となって衝撃エネルギーをボールに100%乗り移らせている事が多いのですが、
それに関連する文章は44~45ページの「骨盤を引き上げる練習」にちょっとある程度です。
そんな垂直の体勢を成し得るには、上半身の不要な傾きや捻れや曲がりや回転を無意識的に瞬時に予測又は感知し制御する事が不可欠でしょう。
効果的なキックを行なう為には上半身を犠牲にして体勢やバランスを崩して良い訳ではなく、上半身を極力安定させる事を優先して蹴りの方=下半身を調整するという考えが重要かも知れません。
下半身が主、上半身が従、ではなく上半身が主で下半身が従という理論です。
上半身の安定により視界も安定し、次の動作にも瞬時に移れてその精度も高まりますので、結局エネルギーロスの少ない強いキックも行なえる訳です。
当然ながら基本的な身体能力としてのバランス能力が高い方が上半身の安定に有利ですから、バランストレーニングはしっかりやるべきでしょう。