「この遊具は遊ぶ道具であり、だからこそ遊ぶ道具なのである」(偉大な人の言葉)
・・・それにしてもよくこんな道具を作る元気あるよな。
暇人かっ! ( ヒマニン ?ヒマジン?) と言いたくなります。
そりゃ面白いだろうけど。
いや、本当面白そうでやってみたいわ。
早速うちらも作らないと。
で、これはバランストレーニングとして有効なのか?
思いっ切りバランスを崩しているけど、完全な起き上がり小法師であるがゆえに勝手にバランスが取り戻せてしまうのである。
だからバランスの訓練にはなっていないはず。
しかし、ただ1点申し述べるべき有効性が考えられます。
かつてアルペンスキー界に君臨しまくった王者、北欧の一匹狼と称されたスウェーデンのスキー選手、インゲ丸・ステン丸クではなくインゲマル・ステンマルク又はインゲルマル・ステンマルク。
圧倒的な滑りでワールドカップ優勝を積み重ねた彼ですが、あるレース中の出来事・・・。
ターンした時に内傾し過ぎたのか、あろう事かスキー板の裏側=滑走面が完全に真横から見えてしまったのです。
これは普通なら完全に転倒、そこで途中棄権するか無理に滑りを再開しても順位は上位からは相当離れた下の方になる。
が、次の瞬間に彼はスッと体制を立て直して起き上がり、インゲ丸で何事もなかったかのように次の旗門へと滑走を続けた挙げ句、優勝をかっさらったのでした。
その一部始終を目撃した亀マンではなくカメラマンは興奮のあまり立ってしまった、のではなく寝てしまったのでもなく・・・
とにかく何が言いたいかというと、完全に真横に転倒した体制から完全に立ち上がった体制へと体を立て直すという感覚がどういう物なのかをシミュレーションではなくシュミレーションできるのが、この遊具なのです。
スキー滑走中はスピードが出ていますので、この立て直し動作もごく短時間に行わなければならず、普通はシュミレーションが行なわれにくいのです。
視覚的にも横倒しの状態で見た景色から、外力を利用しながら連続して一瞬で縦に立ち上がった景色へと変わるというのはあまりないでしょう。
(頭だけ立てていれば横倒しの景色にはなりませんが。)
そういう動きや感覚も普段から養っておくに越した事はありません。
そしてこれは他のスポーツにも言える事です。
例えば、サッカーやフットサル、バレーボールなど。
どんなに寝ても逆さになっても適切なプレーができる能力が不可欠です。
ですから小中学生のような若い内は多種のスポーツに取り組みバリエーションに富んだ運動経験を重ねるべきなのであります。
この遊具を作った暇人( ヒマニン ?ヒマジン?)も転んでもタダでは起きない根性だけはありそうです。